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J1410 拾遺和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0655A01: 定得往生。乃至一念無有疑心と釋せられて候へと
J09_0655A02: も。疏の文には。念念不捨者。是名正定之業と候へ
J09_0655A03: は。十聲一聲にむまると信して。念念にわするる事
J09_0655A04: なく。となふへきにて候。又彌陀名號相續念とも釋
J09_0655A05: せられて候。されはあひついて念すへきにて候。一
J09_0655A06: 食のあひたに。三度はかりおもひいてんはよき相續
J09_0655A07: にて候。つねにたにおほしめしいてさせ給ひ候はは。
J09_0655A08: 十萬六萬申させ給ひ候はすとも。相續にて候ぬへ
J09_0655A09: けれとも。人の心は。當時みる事きく事にうつる物
J09_0655A10: にて候へは。なにとなく御まきれの中には。おほし
J09_0655A11: めしいてん事かたく候ぬへく候。御所作おほくあて
J09_0655A12: て。つねにすすをもたせ給ひ候はは。おほしめしい
J09_0655A13: て候ぬとおほえ候。たとひ事のさわりありて。かか
J09_0655A14: せおはしまして候とも。あさましやかきつる事よと
J09_0655A15: おほしめし候はは。御心にかけられ候はんするそか
J09_0655A16: し。とてもかくても御わすれ候はすは。相續にて候
J09_0655A17: へし。又かけて候はん御所作を。つきの日申いれら
J09_0655B18: れ候はん事さも候なん。それもあす申いれ候はんす
J09_0655B19: れはとて。御ゆたん候はんはあしく候。せめての事
J09_0655B20: にてこそ候へ。御意えあるへく候
J09_0655B21: 一魚鳥に七箇日のいみの候なる事。さもや候らん。
J09_0655B22: えみをよはす候。地躰はいきとしいける物は。過去
J09_0655B23: のちちははにて候なれは。くふへき事にては候は
J09_0655B24: す。又臨終には。酒魚鳥〓韭蒜なとはいまれたる事
J09_0655B25: にて候へは。やまひなとかきりになりては。くふへ
J09_0655B26: き物にては候はねとも。當時きとしぬはかりは候は
J09_0655B27: ぬやまひの。月日つもり苦痛もしのひかたく候はん
J09_0655B28: には。ゆるされ候なんとおほえ候。御身たたしくて
J09_0655B29: 念佛申さんとおほしめして御療治候へし。いのちを
J09_0655B30: おしむは往生のさはりにて候。やまひはかりをは療
J09_0655B31: 治は。ゆるされ候なんとおほえ候
J09_0655B32: 二の事の御たつねしるしてまいらせ候。よくよく
J09_0655B33: よみ申させ給ふへく候
J09_0655B34: 拾遺黑谷語燈錄卷下

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