浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0655A01: | 定得往生。乃至一念無有疑心と釋せられて候へと |
J09_0655A02: | も。疏の文には。念念不捨者。是名正定之業と候へ |
J09_0655A03: | は。十聲一聲にむまると信して。念念にわするる事 |
J09_0655A04: | なく。となふへきにて候。又彌陀名號相續念とも釋 |
J09_0655A05: | せられて候。されはあひついて念すへきにて候。一 |
J09_0655A06: | 食のあひたに。三度はかりおもひいてんはよき相續 |
J09_0655A07: | にて候。つねにたにおほしめしいてさせ給ひ候はは。 |
J09_0655A08: | 十萬六萬申させ給ひ候はすとも。相續にて候ぬへ |
J09_0655A09: | けれとも。人の心は。當時みる事きく事にうつる物 |
J09_0655A10: | にて候へは。なにとなく御まきれの中には。おほし |
J09_0655A11: | めしいてん事かたく候ぬへく候。御所作おほくあて |
J09_0655A12: | て。つねにすすをもたせ給ひ候はは。おほしめしい |
J09_0655A13: | て候ぬとおほえ候。たとひ事のさわりありて。かか |
J09_0655A14: | せおはしまして候とも。あさましやかきつる事よと |
J09_0655A15: | おほしめし候はは。御心にかけられ候はんするそか |
J09_0655A16: | し。とてもかくても御わすれ候はすは。相續にて候 |
J09_0655A17: | へし。又かけて候はん御所作を。つきの日申いれら |
J09_0655B18: | れ候はん事さも候なん。それもあす申いれ候はんす |
J09_0655B19: | れはとて。御ゆたん候はんはあしく候。せめての事 |
J09_0655B20: | にてこそ候へ。御意えあるへく候 |
J09_0655B21: | 一魚鳥に七箇日のいみの候なる事。さもや候らん。 |
J09_0655B22: | えみをよはす候。地躰はいきとしいける物は。過去 |
J09_0655B23: | のちちははにて候なれは。くふへき事にては候は |
J09_0655B24: | す。又臨終には。酒魚鳥〓韭蒜なとはいまれたる事 |
J09_0655B25: | にて候へは。やまひなとかきりになりては。くふへ |
J09_0655B26: | き物にては候はねとも。當時きとしぬはかりは候は |
J09_0655B27: | ぬやまひの。月日つもり苦痛もしのひかたく候はん |
J09_0655B28: | には。ゆるされ候なんとおほえ候。御身たたしくて |
J09_0655B29: | 念佛申さんとおほしめして御療治候へし。いのちを |
J09_0655B30: | おしむは往生のさはりにて候。やまひはかりをは療 |
J09_0655B31: | 治は。ゆるされ候なんとおほえ候 |
J09_0655B32: | 二の事の御たつねしるしてまいらせ候。よくよく |
J09_0655B33: | よみ申させ給ふへく候 |
J09_0655B34: | 拾遺黑谷語燈錄卷下 |