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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0509A01: あるひは三時あるひは六時などに念佛すべし。もし
J09_0509A02: 同行などあまたあらん時は。かはるかはるいりて不斷
J09_0509A03: 念佛にも修すべし。かやうの事はをのをのことがら
J09_0509A04: にしたかひてはからふべし。さて善導のおほせられ
J09_0509A05: たるは。月の一日より八日にいたるまで。或は八日よ
J09_0509A06: り十五日にいたるまで。或は十五日より廿三日にい
J09_0509A07: たるまて。或は廿三日より晦日にいたるまでと。お
J09_0509A08: ほせられたり。をのをのさしあはざらん時をはから
J09_0509A09: ひて。七日の別時をつねに修すへし。ゆめゆめすず
J09_0509A10: ろ事ともいふものにすかされて。不善の心あるべか
J09_0509A11: らず
J09_0509A12: 一いかにもいかにも最後の正念を成就して目には阿彌陀
J09_0509A13: ほとけを見たてまつり。口には彌陀の名號をとな
J09_0509A14: へ。心には聖衆の來迎をまちたてまつるへし。と
J09_0509A15: しころ日ころいみじく念佛の功をつみたりとも。臨
J09_0509A16: 終に惡縁にもあひ。あしき心もをこりぬるものなら
J09_0509A17: ば順次の往生しはづして。一生二生なりとも。三生
J09_0509B18: 四生なりとも。生死のながれにしたがひてくるしか
J09_0509B19: らん事はくちをしき事ぞかし。されば善導和尚すす
J09_0509B20: めておほせられたる樣は。願弟子等臨命終時乃至
J09_0509B21: 品往生阿彌陀佛國とあり。いよいよ臨終の正念は
J09_0509B22: いのりもし。ねがふべき事也。臨終の正念をいのる
J09_0509B23: は。彌陀の本願をたのまぬ者ぞなど申すは。善導に
J09_0509B24: は。いかほどまさりたる學生ぞとおもふべき也。あ
J09_0509B25: なあさましおそろしおそろし
J09_0509B26: 一念佛は。つねにおこたらぬが。一定往生する事に
J09_0509B27: てある也。されば善導すすめての給はく。一發心已
J09_0509B28: 後誓畢此生無有退轉唯以淨土爲期又云一心
J09_0509B29: 專念彌陀名號行住坐臥不問時節久近念念不捨
J09_0509B30: 者是名正定之業順彼佛願故といへり。かやうに
J09_0509B31: すすめましましたる事はあまたおほけれとも。こと
J09_0509B32: ことくにかきのせす。たとむへし。あふぐへし。さ
J09_0509B33: らにうたがふべからず
J09_0509B34: 一げにげにしく念佛を行して。げにげにしき人にな

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