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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0473A01: 等是一若以願行來收非無因縁然彌陀世尊本發
J09_0473A02: 深重誓願以光明名號攝化十方といへり。又こ
J09_0473A03: の願ひさしく衆生を濟度せんがために。壽命無量の
J09_0473A04: 願をたて給へり。第十三の願これなり。惣しては光
J09_0473A05: 明無量の願は。橫に一切衆生をひろく攝取せんがた
J09_0473A06: めなり。壽命無量の願は。竪に十方世界をひさしく
J09_0473A07: 利益せんがためなり。かくのこときの因縁和合すれ
J09_0473A08: ば。攝取の光明の中に又化佛菩薩ましまして、この
J09_0473A09: 人を常に攝護して。百重千重に圍繞し給ふに。信心
J09_0473A10: いよいよ增長し。衆苦ことことく消滅す。又臨終の
J09_0473A11: 時ほとけみつから來迎し給ふに。もろもろの邪業繫
J09_0473A12: よくさふるものなし。これは衆生いのちをはる時に
J09_0473A13: のぞみて。百苦きたりせめて。身心やすき事なく。
J09_0473A14: 惡縁ほかにひき。妄念うちにもよほして。境界自躰
J09_0473A15: 當生の三種の愛心きをひをこる。第六天の魔王この
J09_0473A16: 時にあたりて。威勢ををこしてもてさまたげをな
J09_0473A17: す。かくのこときの種種のさはりをのぞかんかため
J09_0473B18: に。かならす臨終の時にはみつから菩薩聖衆に圍繞
J09_0473B19: せられて。その人のまへに現ぜんとちかひ給へり。
J09_0473B20: 第十九の願これ也。これによて臨終の時いたれば。
J09_0473B21: ほとけ來迎し給ふ。行者これを見たてまつりて。心
J09_0473B22: に歡喜をなして。禪定にいるがことくして。たちま
J09_0473B23: ちに觀音の蓮臺に乘して。安養の寳ちにいたる也
J09_0473B24: これらの益あるがゆへに。念佛衆生攝取不捨といふ
J09_0473B25: なり。又この經に具三心者必生彼國ととけり。三心
J09_0473B26: といは。一には至誠心。二にに深心。三には廻向發
J09_0473B27: 願心なり。三心はまちまちにわかれたりといへと
J09_0473B28: も。要をとり詮をえらんてこれをいへは。深心にお
J09_0473B29: さめたり。善導和尚釋しての給はく。至といは眞な
J09_0473B30: り。誠といは實なり。一切衆生の身口意業に。修す
J09_0473B31: るところの解行。かならす眞實心の中になすへき事
J09_0473B32: をあかさんとす。ほかに賢善精進の相を現して。う
J09_0473B33: ちに虚假をいだく事をえざれといへり。その解行と
J09_0473B34: いは。罪惡生死の凡夫。彌陀の本願によて。十聲一

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