浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0120A01: | 事したりき・今はしからず・但稱名を信ずるのみ也・ |
J09_0120A02: | 云云・誦咒讀經は・いみしき善根なれども・是れ尚 |
J09_0120A03: | 喧といへる日もあり・禪錄に・法華經を魔説とい |
J09_0120A04: | へり・是れ豈に謗法ならんや・物の用否は・時に隨 |
J09_0120A05: | ふべし・儒に・中無定體・隨時而有と云ふが如し・ |
J09_0120A06: | 學問は入門の爲には好き事なれども・三心を具足し |
J09_0120A07: | て・念佛する人ならば・好んですべき事にもあらず・ |
J09_0120A08: | 四十二章經に曰・博聞愛道者道必難會・守志奉 |
J09_0120A09: | 道道甚大・云云 |
J09_0120A10: | 中蓮房の云・本願に歸し・名號を信じてん上は・淨 |
J09_0120A11: | 土相應の敎文なればとて・文に向て暇をいれ候事は・ |
J09_0120A12: | 順魔にてある也 |
J09_0120A13: | 敬佛房の曰・學問無用と云ふも分齊あるべきなり・器 |
J09_0120A14: | 量あらん者は・往生要集の文字よみ風情の事を以て |
J09_0120A15: | 生死無常の委しきありさま・念佛往生のたのもしき |
J09_0120A16: | やうなど・時時はくりみるべし・云云・摩訶止觀に云・ |
J09_0120A17: | 此事尚捨・況前三務・云云・此事者、學問也、三務者、生活、人事伎能也輔行云・ |
J09_0120B18: | 學正經論領持記憶等助道有益・爾時尚捨・况人事 |
J09_0120B19: | 等・而不捨耶・若非修習三三昧時多聞增智慧・ |
J09_0120B20: | 多聞是道塲・以如説行・起於多聞・廣讀諸異論・則 |
J09_0120B21: | 知智者意・聞不習觀・尚得遠爲信行乘種・豈有 |
J09_0120B22: | 不學而成三昧・若尋常行人有引此者・不應爾 |
J09_0120B23: | 也・但勝負是非・一向須廢・云云・瑜伽云・多聞能知 |
J09_0120B24: | 法多聞能遠惡・多聞捨無義・多聞得涅槃・云云・ |
J09_0120B25: | 大論に・智慧有つて多聞なきを暗中に眼を開いて行 |
J09_0120B26: | にたとへ・多聞にして智慧あるを白晝に眼を開て行 |
J09_0120B27: | くに喩へ給へば・多聞なるが惡しきにはあらねども・ |
J09_0120B28: | 華嚴經に・譬如貧窮人日夜數他寳・自無半錢分・ |
J09_0120B29: | 多聞亦如是と説給ふは博覽をのみ好みて智慧を求 |
J09_0120B30: | めず・行を修せざるを誡め給ふ也・智慧あれ共道心な |
J09_0120B31: | きを・五の媚なしと云類ひなるべし |
J09_0120B32: | 又行を修する人・機法相應すれば・速に成ず・若し |
J09_0120B33: | 相應せざれば・勞して功少し・是に依りて・佛祖共に・ |
J09_0120B34: | 時を待・機の熟するを待ち給ふ・往生要集の中に・事 |