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陪従信賢

提供: 新纂浄土宗大辞典

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べいじゅうのぶかた/陪従信賢

一二~三世紀頃、生没年不明。三条小川に住んでいた法然往生の様子を見届けた者の一人。陪従は管弦を奏する楽人を指すと考えられる。姓は不明。信賢の後家の養女は、法然往生する前日の二四日の夜、法然が明日正午に往生するという夢を見たので、驚いて大谷の地に駆けつけ、法然の臨終に会うことができたという。『西方指南抄』中本の「諸人霊夢記」では、信賢の後家の尼のところにいた信心のある念仏を称える幼い女子が、二四日の夜、夢の中で法然のもとに参ると、明日往生すると言われたと、乗願房宗源に語ったことを記す。『四巻伝』四の法然往生の様子を描く三九図の画中詞に、あらかじめ往生の告げを被る人びと一〇人の中の一人としてその名が見える。


【資料】『四十八巻伝』三八(聖典六)、『西方指南抄』(正蔵八三、真宗聖典四)、『翼賛』三八(浄全一六)、中井真孝編『本朝祖師伝記絵詞(善導寺本)』(『法然上人絵伝集成』一、浄土宗、二〇〇八)


【執筆者:山本博子】