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運正寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

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うんしょうじ/運正寺

福井市足羽。森巌山浄光院。福井教区№一〇。慶長一二年(一六〇七)結城秀康(徳川家康次男)の死去に伴い、菩提所を曹洞宗孝顕寺から浄土宗に改めるようにとの家康の命により建立。以後、福井藩歴代の菩提所となる。開山知恩院二九世満誉尊照で、山号などは秀康の法号である浄光院殿前黄門森巌道慰運正大居士にちなんで定めた。四世随流の時に越前の剃髪附法の録所となり、八世梵誉の時には常紫衣綸旨りんじを賜る。山内に多数の塔頭たっちゅう末寺を有し、寺領は三〇〇石、一〇〇俵の隠居料が明治まで続いた。また綸旨墨跡、古文書を多数所蔵している。


【資料】『蓮門精舎旧詞』二八(続浄一九)、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)


【執筆者:齊藤舜健】