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西方確指

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さいほうかくし/西方確指

一巻。覚明妙行菩薩説、明・常摂集。明末から清初頭にかけての成立。清代の居士彭紹升ほうしょうしょうが著した序文からは、本書が明末の崇禎一六年(一六四三)の五月二八日から清初めの順治四年(一六四七)の一〇月二日までの四年半の間に行われた二四回の法会の記録であることが知られる。本書は、人々の質問に対し、覚明妙行菩薩が偈と長行じょうごう仏教教理や浄土教の要義等を説き示してゆく形で叙述がなされている。西方極楽浄土は確実に存在することを示し、その極楽浄土往生するために、一心念仏すべきであると説く。ただし、純粋な浄土教ではなく、そこには禅浄一致・儒仏混淆の立場が見られる。


【所収】続蔵六二


【執筆者:肖越】