操作

戒相

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:21時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

かいそう/戒相

戒の相、すなわち戒の詳しい内容あるいは規定のこと。例えば在家仏教信者たる優婆塞うばそくが守るべき五戒について『俱舎論』に「復た離殺生等の五種の戒相を説きて、堅持をらしむるなり」(正蔵二九・七六上)とあり、ここでの戒相五戒の内容である離殺生不殺生)などのことを指す。戒には様々な種類があり、内容も異なっている。それゆえ戒の種類に従って、戒相もまた異なる。円頓戒に関連するところでは、『十二門戒儀』の第一〇「説相」において、十重禁戒の相が説かれている。


【資料】『大智度論』一三、『四分律刪繁補闕行事鈔』一


【執筆者:石田一裕】