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天部

提供: 新纂浄土宗大辞典

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てんぶ/天部

仏法を守護する神々や鬼神を意味し、仏・菩薩明王の下位に位置づけられる。帝釈天梵天など、インドの有力な神々はデーヴァ(Ⓢdeva)と呼ばれるグループに属する。八部衆や十二神将では神々に敵対する阿修羅(アスラ)や民間信仰精霊なども含まれている。図像上は大別して高貴な俗人形のものと、甲冑をまとい武器をとった武装形のものの二種が存在する。中央アジアや中国・朝鮮半島など仏教の伝播した地域の信仰対象までも取り込んでいる。日本でも神祇は仏の垂迹すいじゃくとされる一方で、下級の天部として位置づけられることがあった。


【参照項目】➡天神地祇


【執筆者:近藤謙】