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食訖偈

提供: 新纂浄土宗大辞典

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じきこつげ/食訖偈

食作法で食事後に唱える偈文。「飯食已訖ぼんじきいこつ 当願衆生とうがんしゅじょう 所作皆弁しょさかいべん 具諸仏法ぐしょぶっぽう」。出典は『八十華厳』一四、浄行品一一(正蔵一〇・七一下)。ただし、小食(朝食)のときは「小食已訖しょうじきいこつ」と唱え、正食(昼食)には「飯食已訖」と唱える。「食訖」はこの食事で満ち足りおわったという意味。この食事で身も心も満ち足りて、共になすべきことをなして、仏の智慧が具わることを念じる。この偈文を唱えてから十念して食作法を終える。『諸回向宝鑑』二、時食儀(一六ウ)にはこの偈文を「結斎」とし、『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』下(六オ)には「食作法」とある。


【執筆者:西城宗隆】