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「長者」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版

ちょうじゃ/長者

ⓈgṛhapatiⓈśreṣṭhinに対する訳語。富裕な資産家で高徳者をさす。仏典では古代インドでの商業活動の隆盛と相まって、仏教の擁護者として登場する場合が多い。仏伝に登場する須達長者給孤独ぎっこどく長者)、大乗仏典『宝積経』に登場する郁迦いくが長者などが有名。長者にちなんだものとして、法華七喩の一つ「長者窮子喩」がよく知られる。『俱舎論』業品では、菩薩成仏以前にクシャトリヤ・バラモン長者の家という善趣への生が要求され、『無量寿経』では「生尊貴家の願」(第四三願)にその趣意が現れている。


【参照項目】➡生尊貴家願


【執筆者:中御門敬教】