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提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:31時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)

はち/鈸

西洋楽器のシンバルに似た打楽器。施餓鬼会転座するとき、また葬儀式庭儀式などで用いる。同形同大の金属製円盤二枚一組からなり、円盤の丸い隆起部分中央に穴を設け、指をかける円座のついた房紐を通す。親指と人差指の間に円座紐をはさみ、胸の両側に持ち、胸の前で相互を打ち合わせる。西域方面より伝来した楽器で、伎楽などに使われた銅鈸子どうはっしが大きくなり法具に取り入れられた。古来、銅抜、銅跋、銅鈸などの字が当てられた。にょうとともに用いられるので「鐃鈸」と併称されることも多い。舞楽迦陵頻かりょうびんの舞人は、銅拍子どうびょうし(小さな鈸)を持って舞う。


【参照項目】➡合鈸


【執筆者:八木千暁】