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=せんげ／遷化=
[[高僧]]の死去を尊称していう語。この世での[[教化]]を終えて、他の世に[[教化]]を<ruby>遷<rt>うつ</rt></ruby>すという意味。遷移化滅の略（[[無著]][[道忠]]『禅林象器箋』第一九類喪薦門）。『<ruby>南屛燕語<rt>なんべいえんご</rt></ruby>』下は、「[[遷化]]の字は漢書に出たれども、死を遷り化する義に取るのみ。釈師の卒するは、此土の[[化縁]]尽て、他方に遷り化度するの義なり」（京都大学附属図書館蔵、谷村文庫、二三ウ）とある。『[[大乗義章]]』五は「[[菩薩]]後時、他土に[[遷化]]す」（[http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT2018/V44.0578a.html 正蔵四四・五七八上]）とある。僧俗を問わず、徳のある人が亡くなった場合にも用いられていたが、[[僧侶]]の死去を指すようになった。『[[釈氏要覧]]』下は、「送終　初亡　釈氏の死するを、[[涅槃]]、[[円寂]]、帰真、帰寂、滅度、[[遷化]]、順世と謂う。皆一義なり。便に随ってこれを称し、蓋し俗に異するなり」（[http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT2018/V54.0307b.html 正蔵五四・三〇七中]）とある。『[[引声阿弥陀経]]』の[[回向]]には、「[[遷化]]大師等成[[正覚]]」（『[[浄土宗法要儀式大観]]』二・一五六）とある。
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【執筆者：西城宗隆】