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諷経

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ふぎん/諷経

法会に他寺または他僧が随喜参列することをいう。経文を声に出して読誦することで、諷は暗誦することと節を付けて読むことの意味がある。禅宗では仏前での勤行をいい、僧俗の葬儀に施主の懇請により他僧が参列することを結縁けちえん諷経という。これが転じて、浄土宗でも同様の意味で諷経と呼んでいる。この場合、脇陣などの上座に諷経席を設け、焼香机・曲彔きょくろく等を用意する。なお、一宗・本山等の役職者または祝辞・弔辞の捧読者をも諷経と呼んで、一般参列者と区分することもある。


【執筆者:渡辺裕章】