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「蘇婆訶」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版

そわか/蘇婆訶

Ⓢsvāhāの音写で、真言陀羅尼の末尾に添えられる聖なる語。婆嚩賀、莎訶、莎呵とも書く。所願成就を祈る語と考えられている。古代インドにおけるヴェーダ聖典以来の用語であり、『蘇悉地羯羅経』上では、初めにおんがあり末尾にこの語があれば扇底迦せんちか(息災)法を成就する真言であるとする(正蔵一八・六〇四下)。また『仁王護国般若波羅蜜多経陀羅尼念誦儀軌』では、吉祥、円寂、息災増益、無住涅槃の義があると指摘されている(正蔵一九・五一九上)。


【参考】田久保周誉『梵字 悉曇』(平河出版社、一九八一)


【参照項目】➡真言陀羅尼


【執筆者:袖山榮輝】