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「経巻」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:22時点における最新版

きょうかん/経巻

経文を記した巻き物。巻軸経巻ともいう。Ⓢpustakaの訳語としても用いられ、この場合は書物や写本の意である。インドでは多羅樹などの葉(貝多羅ばいたらよう)に書写した。中国では仏典を「経」として受容し、紙に書写した巻子本かんすぼんが主要な形態であったので、「経巻」そのものが仏教経典の意味で用いられた。後に誦経に適した折本が用いられるようになり、巻子本を経巻、折本を経本とも称するようになった。『法華経法師品には、経巻を仏の如く敬い、種々供養すべきことが説かれている(正蔵九・三〇下)。経巻住持三宝の一つであり、諸経論にはこれを受持・読誦解説げせつ・書写・供養すべきことを説いている。経巻は紙が黄色、軸が赤塗を通例としたので黄巻赤軸おうかんしゃくじく、朱軸ともいう。経典には写経摺経すりきょうとがある。写経は書写された経典であり、摺経は木版摺もくはんずりの経典をいう。平家納経経巻は、表紙・見返絵・料紙・発装金具・紐帯・軸首などが一体となっている装飾経である。


【参照項目】➡経巻捧持経巻立住持三宝黄巻赤軸


【執筆者:西城宗隆】