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精進料理

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しょうじんりょうり/精進料理

魚や肉などを用いず植物性の食材のみで作られた料理。菩薩になるために実践すべき六波羅蜜の一つに精進があるが、その禁欲精神を食事に表したのが精進料理である。日本では平安時代後期から始められていたとされるが、本格化したのは鎌倉時代に曹洞宗の開祖道元によって広められてからである。道元は中国で学んだ精進料理の方法を日本の風土や食生活、材料に合わせ、植物油を用いた野菜料理を日本風料理として考案し、現在に伝わる永平寺風精進料理の基を作ったとされる。


【参考】水島裕「食生活史と宗教(その十一)—精進料理—」(『金城学院大学論集』二八、一九八九)


【参照項目】➡精進


【執筆者:齋藤知明】