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真宗叢書

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しんしゅうそうしょ/真宗叢書

真宗叢書編輯所編。一〇巻。別巻二、附巻一。当初は本願寺勧学是山恵覚、前田慧雲の古稀記念として昭和二年(一九二七)から同六年に前田是山両和上古稀記念会より刊行。本願寺派の代表的な講義録のうち、『真宗全書』未収録で、その学説が穏当であるものを収録。元漢文の著作は読み下してある。内容は大きく四つに分類される。大正一四年(一九二五)に本願寺派で選定された論題のうち教義安心に関する百論題についての古今の諸説を編集した第一・二巻。浄土三部経七祖聖教親鸞の漢文著作や蓮如御文章』『領解文』などの講義録全四二を収めた第三巻から第一〇巻。是山『往生論註講義』『三帖和讃講義』、前田『宗秘日抄』『親鸞宗の教義及形体』『本願寺派学事史』を収録した別巻一・二。「行信論集」として法霖・僧鎔・大瀛だいえい・僧叡他の計三一の書物を収めた附巻である。特に第一、二巻の「百論題集」や附巻の「行信論集」には真宗教義の基礎について詳論されており必読である。昭和五三年(一九七八)一一月に、真宗叢書編輯所編の複製本が、臨川書店より刊行。


【執筆者:藤田真隆】