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「無縁集」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:34時点における最新版

むえんしゅう/無縁集

一巻。法然述『逆修説法』の異本の一つ。安土浄厳院蔵。本書は外題だけあるが、その名の由来は明確ではない。文体は和漢混淆体。奥書がなく書写年代は確証がないが、天台の記家の手によるとみられるその特色ある字体から、室町時代前中期頃の書写本と推測される。『漢語灯録』にはない「七七日」の記載があり、本書はその導師源智とするが、これは感西の誤りと考えられている。


【所収】伊藤祐晃『浄土宗史の研究』(国書刊行会、一九八四)、宇高良哲『〈逆修説法〉諸本の研究』(文化書院、一九八八)


【参照項目】➡逆修説法


【執筆者:安孫子稔章】