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清巌

提供: 新纂浄土宗大辞典

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せいがん/清巌

—文禄元年(一五九二)六月二七日。円蓮社総誉終願。清岩とも表記される。鴻巣勝願寺中興六世、岩槻浄国寺開山。相模国小田原の人。鎌倉光明寺の看誉源良弟子となった後、川越蓮馨寺の感誉存貞の元で修学した。平方馬蹄寺二世となり、蓮馨寺学頭を勤めた後、元亀元年(一五七〇)存貞より璽書を伝授された。同年高崎大信寺を建立し、三祖良忠の遺跡である勝願寺の復興を志した。天正七年(一五七九)弟子円誉不残璽書を伝授し、同九年七月勝願寺不残に譲り、同一五年八月岩槻城主太田氏房の帰依により浄国寺を開創した。


【資料】『新撰往生伝』、『鎮流祖伝』五(共に浄全一七)、『総系譜』中、『浄源脈譜』(共に浄全一九)、『鴻巣勝願寺志』『岩付浄国寺志』(共に浄全二〇)、『浄土列祖伝』(続浄一六)、『浄土宗寺院由緒書』(『増上寺史料集』五~七)、宇高良哲『関東浄土宗檀林古文書選』(東洋文化出版、一九八二)


【参考】宇高良哲『近世関東仏教教団史の研究』(文化書院、一九九九)


【執筆者:石川達也】