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「浄土旨訣」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版

じょうどしけつ/浄土旨訣

一巻。清・為霖(一六一五—一七〇二)著。問答形式で浄土往生を勧めると同時に、浄土関係の要文を列挙するもの。温陵龔岸斎居士請示修浄業法語(八則)、答岸斎居士浄土八問、浄土普説、示徳彰禅人、普勧念仏文、普勧念仏放生文、重刻王龍舒居士浄土文序、善導和尚念仏偈八句句各一首、示念仏偈などの一六項目からなる。『起信論』『華厳経』などの大乗経論を引用しつつ、念仏の法門を説き、また、念仏と参禅との関わり、念仏往生斎戒との関わりを通して念仏往生を説明する。善導のことにも言及するが、それは中国近世においては稀なことといえる。


【所収】続蔵六二


【参考】望月信亨『中国浄土教理史』(法蔵館、一九四二)


【執筆者:肖越】