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「浄土四義私」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版

じょうどしぎし/浄土四義私

一巻。『浄土四義建立私』『四義私』ともいう。虎角撰。本書は浄土宗の教相を実体・化用けゆう・教門・実義の四義の域を出ないと判じ、七言四句の頌をあげ、それに解説を加えている。本書は序文と「浄土四義建立私」(一)、「浄土四義建立」(二)、「浄土四義証拠」(四)、「浄土四義私」(三・五・六)の六篇からなり、第一篇のみ虎角作とあり、それ以外は門下が所聞を編入したと考えられる。この四義とは『大原談義聞書鈔』における実体・化用の説と、聖冏釈浄土二蔵義』に説かれる教門・実義に基づいている。注釈書に文莫『浄土四義宛然古轍』、福田行誡浄土四義建立私』、勤息義城浄土四義精要』がある。


【参考】服部英淳『浄土教思想論』(山喜房仏書林、一九七四)


【執筆者:石川達也】