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教念寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

きょうねんじ/教念寺

静岡県焼津市東小川。三宝正行院。静岡教区№一〇四。開山祐崇。文正元年(一四六六)祐崇は後土御門天皇より十夜法式を勤めるよう勅宣を受け、京都の宮中において十夜を勤修し、その帰途に当地を訪れた。その際、村人達が悪疫にかかり多くの横死者が出たため、死骸を集め埋葬し堂を建て、その霊を弔った。この堂の名称を『選択集』の中の教念の一文に依って、教念寺と号した。法然上人真筆と伝承される経文がある。仏教哲学者の北山淳友は当寺出身。


【資料】『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)、『焼津市誌』(焼津市役所、一九七一)


【参照項目】➡北山淳友


【執筆者:瀧沢行彦】