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得浄明院

提供: 新纂浄土宗大辞典

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とくじょうみょういん/得浄明院

京都市東山区林下町。本覚善光寺知恩院山内。浄土宗特別寺院。明治一五年(一八八二)長野善光寺大本願の京都別院として一一七世久我こが誓円(伏見宮邦家親王第三王女万喜宮まきのみや)が開創したもの(『誓円尼伝』では同二七年建立)。この地は知恩院宮尊秀法親王の旧御殿跡であったが、誓円の兄久邇宮朝彦親王の配慮によって、明治初年頃、知恩院門主養鸕うがい徹定より誓円に寄進された。善光寺大本願別院らしく、境内建物は規模は小さいながらも本山同様の作りで、本尊も同じ一光三尊阿弥陀三尊が祀られている。また、堂内には本尊台座の地下を巡る「戒壇廻り」もつくられている。


【資料】『華頂誌要』(浄全一九・二二三上)【図版】巻末付録


【参照項目】➡特別寺院


【執筆者:兼岩和広】