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提供: 新纂浄土宗大辞典

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まく/幕

布製の装飾、遮蔽具しゃへいぐ寺院で特別の行事などのときに三門または本堂に張って荘厳するもの。狭義には、布の長い辺を縫い合わせ、縫い目を縦にして張ったものを幔幕まんまく、縫い目を横にして張ったものを幕という。幔幕には、定紋じょうもん幕・寺紋じもん幕と五色ごしき幕などがある。五色幕は、緑・黄・赤・白・紫の布をつないだもの。落慶式灌仏会などの行事に寺院の壁面や堂内の入り口などに掛けられる。中世には単色の幔幕に大きな紋章を染め抜いたものが武家の陣中に用いられるようになり、江戸時代には、その紋幕が一般化して町家でも儀式の際に使われるようになった。寺院でも、定紋(寺紋など)を染め抜いた寺紋幕が三門や仏堂などの荘厳具として用いられている。また、葬儀や神事で使用される白と黒に継ぎ合わせた幕も幔幕の一つであり、斑幕まだらまく鯨幕くじらまくなどとよばれる。慶事には紅白の幕を用いることもある。近年葬儀には白一色(白の絞り紐)も用いている。これは、空間を仕切るものとして使用され、結界の意味をもつ。


【執筆者:陣川隆行】