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山家学生式

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんげがくしょうしき/山家学生式

一巻。最澄著。弘仁九年(八一八)から翌一〇年にかけて朝廷に奏上された『天台法華宗年分学生式一首』(通称『六条式』)・『勧奨天台宗年分学生式』(通称『八条式』)・『天台法華宗年分度者回小向大式』(通称『四条式』)の総称。いずれも大乗利他の精神に基づく菩薩僧の理念とその具体的な修行内容、さらに比叡山における大乗戒壇建立の必要性を説く内容であり、南都・僧綱からの天台宗の独立を要求する大乗戒壇独立運動の嚆矢こうしと位置づけられる。


【所収】正蔵七四


【参考】薗田香融「最澄とその思想」(安藤俊雄・薗田香融校注『日本思想大系4 最澄』岩波書店、一九七四)、ポール・グローナー「最澄の戒律観」(大久保良峻編『日本の名僧3 山家の大師 最澄』吉川弘文館、二〇〇四)


【参照項目】➡学生


【執筆者:冨樫進】