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「専修念仏」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版

せんじゅねんぶつ/専修念仏

阿弥陀仏浄土往生するために、他の行をまじえず、ただひたすら称名念仏を修すること。法然は『選択集』二において、善導の『往生礼讃』に基づいた上で「私に云く、この文を見るに、いよいよすべからく雑を捨てて専を修すべし。あに百即百生専修正行を捨てて、堅く千中無一雑修雑行を執せんや」(聖典三・一一三/昭法全三一七)とし、『浄土宗略抄』では「正行を行ずる者をば専修行者といい」(聖典四・三六四/昭法全六〇一)とし、また『津戸の三郎へつかわす御返事』では「専修というは念仏なり」(聖典四・五一五/昭法全五六八)としており、専修とは五種正行、さらにはその中でも特に称名念仏を専ら修することとする。


【資料】『和語灯録』「大胡の太郎実秀が妻室のもとへつかわす御返事」、『決疑鈔』二、『直牒』四


【参照項目】➡専修・雑修


【執筆者:長尾隆寛】