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「定機・散機」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版

じょうき・さんき/定機・散機

定心機根散心機根のこと。善導観経疏』によるものであり、定機とは精神統一をして観想を行うことのできる人、散機とは心が常に散り乱れて精神統一ができない人のことを指す。良忠は『伝通記』四に「口称念仏の機に二種あり。一には定機、二には散機なり。定機と言うは口称の力に由りて定心発得して、まさに仏を見るなり。散機と言うは、散心称名して臨終の時に至りて、まさにすなわち仏を見て浄土往生す」(浄全二・一五五下)と述べ、定機・散機がともに口称念仏機根であることを明かしている。これは定機であっても散機であっても、口称念仏によって往生が可能なことを示したものであろう。


【参照項目】➡定心・散心


【執筆者:朝岡知宏】