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「大日本国法華経験記」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版

だいにっぽんごくほっけきょうげんき/大日本国法華経験記

三巻。『本朝法華験記』『法華験記』などとも称される。著者は鎮源。長久年間(一〇四〇—一〇四四)の成立。新羅の義寂法華経集験記』を範として、日本の『法華経』奉持供養功徳を説いた霊験譚を集成したもの。聖徳太子以下一二九話からなり、極楽往生譚も多数収載する。著者の鎮源は比叡山首楞厳院しゅりょうごんいんの僧で、『往生要集』の作者源信を取り巻く人物の一人とみられる。


【所収】『続群書類従』八上、『日本思想大系』七(岩波書店、一九七四)


【参考】千本英史『験記文学の研究』(勉誠出版、一九九九)、永藤靖編『法華験記の世界』(三弥井書店、二〇〇五)


【執筆者:吉原浩人】