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「南無」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:30時点における最新版

なむ/南無

帰依すること、信を捧げること。「南無~」の形で用いて「~に帰依する」ことを表す。Ⓢnamasの音写語。那謨・南謨とも音写され、帰依帰命などと意訳される。Ⓢnamasは頭を下げる、お辞儀をするの意味であるが、善導が『観経疏』において「『南無』と言うは、すなわちこれ帰命、またこれ発願回向の義」(聖典二・一八二/浄全二・一〇上~下)と釈すように、尊いものへの信頼や敬意を表す語でもある。現代のヒンディー語では、「こんにちは」を「ナマステー(namaste)」というが、これは直訳すると「あなたに(te)帰依する(namas)」の意であり、南無(namas)の語が現代インドにおいても息づいていることが理解できる。


【参照項目】➡帰依南無阿弥陀仏


【執筆者:石田一裕】