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十六章段歎徳文

提供: 新纂浄土宗大辞典

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じゅうろくしょうだんたんどくもん/十六章段歎徳文

一巻。『御忌十六章段歎徳』『円光大師御忌唱導十六章段歎徳偈』ともいう。京都木屋町善導寺六世如実撰。宝永五年(一七〇八)成立。『選択集』一六章段によって法然の遺徳を讃ずる偈文。奥書によれば、知恩院四二世秀道空也寺万誉の依頼により『選択集』各章に三首ずつ、総計四八首の讃偈を作った。初めの一首は通じて法然の遺徳を讃じ、第二首よりは『選択集』各章の大綱をまとめて偈文として出し、終わりに回向文を付している。かつて知恩院における御忌唱導師が奉読したものと考えられる。写本が佛教大学に所蔵されている。


【執筆者:笠島崇信】