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「作業」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における版

さごう/作業

極楽浄土往生するための実践行を修めるにあたっての規範浄土願生者が具えるべき心構えを安心浄土往生のために修する行を起行というが、作業往生行を修める際のあるべき態度を定めたもの。善導往生礼讃』序に、「問うて曰く、いま人を勧めて往生せしめんと欲するに、いまだ知らず、いかんが安心し、起行し、作業して、定んで彼の国土往生することを得るや」(浄全四・三五四下)とある。この説示に続いて三心五種正行が説かれ、「また、勧めて四修の法を行じ、用いて三心・五念の行をはげまして、速やかに往生することを得しむ」(浄全四・三五五下)といい、安心にあたる三心起行にあたる五念門の行を策励するために四修が説かれており、その四修恭敬修くぎょうしゅ無余修むよしゅ無間修むけんじゅ長時修じょうじしゅ)を作業として理解している。法然は『選択集』九において、『往生礼讃』と『西方要決』に説かれる四修を取り上げて、本願念仏を修めるにあたっての規範としている。


【参考】阿川貫達『浄土宗義概説』(浄土宗、一九五七)


【参照項目】➡安心・起行・作業四修


【執筆者:編集部】