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一行院

提供: 新纂浄土宗大辞典

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いちぎょういん/一行院

東京都新宿区南元町。永固山千日寺。東京教区№九六。徳川家康譜代衆として活躍した永井直勝の菩提寺。慶長一八年(一六一三)頃の創立。開基は永井直勝、開山は本誉利覚とされるが、実際の開山は来誉故念。永井直勝の下屋敷に建てられた持仏堂から発展したもの。最初は内庵であったが、寛永二年(一六二五)直勝が死ぬと、その菩提を弔うために本堂の建立が許可され、翌年四月一五日の百箇日目より、万日念仏回向開闢かいびゃくの念仏道場となった。万治三年(一六六〇)正月二五日、秋天の代に万日の結願日を迎え、さらに常念仏道場として発展した。


【資料】『元禄寺院由緒書』五八、『文政寺社書上』鮫河橋幷権田原寺院書上(宇高良哲編『江戸浄土宗寺院寺誌史料集成』大東出版社、一九七九)


【執筆者:宇高良哲】