僧尼が出家剃髪して仏門に入ったこと(得度)を公認する証明書。日本では律令制度の下で僧尼を管理し、朝廷の許可を得ない出家(私度)を禁止していた。この制度は鎌倉時代まで続いたが、私度僧が多くなり、中国からの渡来僧も増加するにいたって、各宗派別の得度の制度が設けられ、今日に至っている。浄土宗においては、浄土宗義を信奉し、浄土宗僧侶となるべき者について得度を行い、この者に浄土門主から度牒が授けられることになっている。
【参照項目】➡得度式
【執筆者:今岡達雄】