一巻。著者は江戸中期の名越派の学僧である聞証。『大原談義聞書鈔』の注釈書。聞証は聖冏の教学を鼓吹するという立場をとり、本書の前にも『科註大原問答』を著している。本書では『聞書鈔』の科分や内容にそって、聖聡の『見聞』や無絃の『纂述鈔』、『選要鈔』の説を列挙し、批判を加えている。なお科分についての詳しい説明は『科註大原問答』に譲っている。
【所収】浄全一四
【参照項目】➡大原談義聞書鈔
【執筆者:齋藤蒙光】