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「言説」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

ごんぜつ/言説

言葉、言うこと、話すことなどの言語表現一般。ⓈabhilāpaⓈvyavahāraなどの訳語としても用いられる。言説とは言語を用いて物事を説き示すことであるが、真如などと言われる物事の究極の本質は、言葉では説明できないとされる。特に大乗の教理学では、言葉によって表象される世界は迷いの世界であり、言葉を離れることによって世界の真実が現れてくるとする。そのため言葉は否定される概念であるが、究極の境地を伝えるために言葉は必要であり、それまでは否定されない。また言葉によって表された真如を依言真如などとよぶ。


【参照項目】➡真如真諦・俗諦


【執筆者:石田一裕】