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霊玄

提供: 新纂浄土宗大辞典

れいげん/霊玄

元和五年(一六一九)—元禄一一年(一六九八)五月九日。信蓮社生誉一到。増上寺三〇世。生国は一説に奈良とも。氏姓は田沢氏。九歳で出家を志し、伝誉台山のもとで剃髪。滝山大善寺一二世、飯沼弘経寺三世を経て、天和二年(一六八二)八月増上寺三〇世。山内伽藍の整備、本所霊山寺檀林再興に尽力したが、貞享三年(一六八六)二月台命に背くことがあり、隠居となって三田大松寺に移る。翌年正月幕府の許可を得て伊勢国山田清雲院に閑棲した。詩文に長じ講説の名師といわれ、『弥陀経和字序』など多くの著書がある。


【資料】『三縁山志』(浄全一九)


【参考】『大本山増上寺史』本文編(大本山増上寺、一九九九)


【執筆者:中野真理子】