片山了仙(一九〇五—一九七四)著。昭和四二年(一九六七)九月、隆文館刊。著者が昭和五年(一九三〇)に大正大学に提出した卒業論文を推敲して出版したもの。訳経史の観点から『無量寿経』の起源を解明しようと試みた書。本書は三編構成で、第一編は「翻訳編」全八章、第二編は「将来編」全七章、第三編は「成立編」全三章。著者は山口県生まれ、滋賀新知恩院三五世で、大正大学仏教学部浄土学科第二回卒業生。
【執筆者:石田一裕】