渡辺教善
提供: 新纂浄土宗大辞典
わたなべきょうぜん/渡辺教善
明治一二年(一八七九)二月一五日—昭和三三年(一九五八)一月六日。光蓮社闡誉道阿瑞華。金戒光明寺六七世。現在の福井県あわら市に、渡辺清左衛門とイトの子・清則として生まれ、坂井市三国町の西光寺において得度し教善と改名する。浄土宗学京都支校を卒業後、明治三二年(一八九九)二月には知恩院において宗脈を相承、同三九年一月には三国町の遐代寺に晋山した。昭和に入ると、宗議会議員・金戒光明寺執事長・同顧問などを歴任し宗門に貢献する一方、福井県内の少年救護委員・司法保護委員・加戸村村長を務めるなど宗外においても大きな功績をなした。昭和二一年(一九四六)八月には金戒光明寺に晋山し、一〇月には黒谷浄土宗を新たに設立した。世寿八〇歳。
【参考】大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)
【参照項目】➡黒谷浄土宗
【執筆者:江島尚俊】