ようごうふへいのいちもん/永劫不閉の一門
『無量寿経』下に「当来の世、経道滅尽せんに、我れ慈悲をもって哀愍して、特りこの経を留めて、止住すること百歳ならん」(聖典一・二八五/浄全一・三六)とあるごとく、念仏の法門のみ、末法万年三宝滅の後においても留まるということを表した言葉。『選択集』一二には「随他の前には蹔く定散の門を開くといえども、随自の後には還って定散の門を閉づ。一たび開いて以後永く閉じざるはただこれ念仏の一門なり」(聖典三・一七五/昭法全三四三)と説かれている。
【参照項目】➡特留此経
【執筆者:兼岩和広】