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敬礼六位

提供: 新纂浄土宗大辞典

きょうらいろくい/敬礼六位

仏・法・僧・釈尊観音菩薩阿難敬礼する偈文。「無常十方なむじょうじゅうじっぽうぶ 南無常十方ほう 南無常十方そう 南無本師釈迦牟尼ほんししゃかむにぶ 南無大悲観世音菩薩 南無啓教阿難陀尊者けいきょうあなんだそんじゃ」。常にまします仏・法・僧の三宝施餓鬼の法を説かれた根本の師表である釈尊無量威徳自在光明大聖妙力の真言を説示した観音菩薩釈尊施餓鬼法を要請した阿難敬礼します、の意。施餓鬼会で「破地獄偈」の次に唱える。維那が一唱して、大衆同音で二唱する。地域の慣例によっては、さまざまな方法で唱えることもあり、同音の各句で散華する場合もある。『声明集』(天和三年〔一六八三〕)の施餓鬼には阿難が略されている。『法要集』(明治四三年版)は、「一心奉請十方法界常住仏宝唯願降臨道場受我供養」などの六奉請とあり、現在増上寺で唱えている。


【参照項目】➡施餓鬼会


【執筆者:渡辺俊雄】