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居士伝

提供: 新纂浄土宗大辞典

こじでん/居士伝

五六巻。清・彭紹昇(一七四〇—一七九六)述。清・乾隆四一年(一七七六)完成。中国仏教史上二百余名の在家信者の伝記を簡略にまとめ、その仏教信仰と活動を記述したもの。その狙いは仏教入信の模範を示すことであり、儒仏一致の趣意を表している。本書は史伝、文集、経典の叙録、伝灯録等を広く参照し、後漢の牟融から始まり、清の知帰子(彭自身)で完結している。各伝記の後に「知帰子曰」として彭自身のコメントが付されている。禅、教、浄土等の模範を平等に呈示しながら、浄土仏教帰趨きすうとする立場を明示している。


【所収】続蔵八八


【参照項目】➡居士仏教


【執筆者:陳継東】