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夢菴遺芳

提供: 新纂浄土宗大辞典

むあんいほう/夢菴遺芳

梶宝順かじほうじゅん編。私家版の非売品として明治三〇年(一八九七)に発行された。別名『夢庵岡村学順上人遺稿』。浄土宗最初の内地留学生に任じられ、内地留学中に東京選出の公会議員となった岡村学順(一八六六—一八九六)の遺稿集。三一歳で病死した学順を偲んで梶宝順が遺稿をまとめ、序文に学順の生涯を記した。公会議員となったときの「鬼笑論(第三期公会を戒む)」や、宗祖降誕日を提唱した「奉修宗祖大師御降誕会議」、絶筆である「一宗の経綸」など一九編が収録されている。


【参考】『浄土宗史』、『浄土教報』二七五


【執筆者:島恭裕】