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四十八夜

提供: 新纂浄土宗大辞典

しじゅうはちや/四十八夜

阿弥陀仏四十八願にちなんで四十八夜に限定して念仏精進すること。四十八夜念仏ともいう。『真如堂縁起』には戒算によって四十八日不断念仏が行われたことを記し、『授手印』には、聖光によって肥後国往生院において四八日間の念仏を修したことが記されている。しかし後世になってその実義が失われ、単に流行によって修されることが多くなったため、享保年間(一七一六—一七三六)には知恩院増上寺などで勤行が禁止されるにいたった。


【執筆者:工藤美和子】