えんぐおしょうほうご/厭求和尚法語
一巻。順阿隆円輯。法語全三丁。厭求の法語を一〇〇回忌に隆円がまとめたもの。巻頭に厭求の略伝を半丁一三行で記載し、つづいて「循業発現法語」「我から法語」「念仏法語」の三篇を各篇一丁、二二行で記す。巻尾に安心(よみ人知らず)・起行(法然)・決定(真如堂夢告)・往生(空也)・還来(源信)の五首を一丁一六行で収録し、「厭求和尚真筆のうつし」と記している。苦しみの源は業にしたがい現れ、我が心より起こるので、ただ一向に念仏せよと勧めている。文政一一年(一八二八)跋の刊本は略伝につづき「厭求和尚幻華法語」を加えて、全八丁で編輯している。
【参照項目】➡厭求、厭求上人行状記
【執筆者:松永知海】