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円光大師伝

提供: 新纂浄土宗大辞典

えんこうだいしでん/円光大師伝

二四冊。中阿円智編。内題は『法然上人行状絵図』。元禄一三年(一七〇〇)刊。『四十八巻伝』四八巻を二四冊にまとめ刊行したもの。元禄一〇年(一六九七)、法然に対して円光大師諡号しごうが宣下されたのを契機に、関連の出版が続いた。そうした中、法兄義山と共同で『翼賛』の制作に携わっていた中阿円智は、法然伝の集大成であり大部浩瀚こうかんな『四十八巻伝』四八巻を広く世に流布させるため、二四冊の冊子にまとめ刊行したのが本書。その際、絵巻物の再現ということで、画師には洛北報恩寺古礀こかんを、詞書には能筆の北向雲竹きたむきうんちくを選んで完成させている。


【参照項目】➡法然上人行状絵図


【執筆者:野村恒道】