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高山寺 (こうさんじ)

提供: 新纂浄土宗大辞典

こうさんじ/高山寺

京都市右京区西院高山寺町。日照山。通称、賽(西院)の河原。京都教区№五七三。開基は善西とするが、開創時期は不詳。中世には高西寺と称した。本尊は伝源信作の子安地蔵尊で、暦応年間(一三三八—一三四二)に近江国堅田(大津市堅田)からこの地に移したともいう。『親長卿記』文明一三年(一四八一)九月一六日条にも記され、古くから洛陽六体地蔵の一つとして、また江戸時代には地蔵和讃にいう賽の河原がこの地と考えられ、信仰を集めた。


【資料】『拾遺都名所図会』三(『新修京都叢書』七)、『山城名勝志』七(同一三)、『京羽二重大全』八、『蓮門精舎旧詞』四四(続浄一九)


【執筆者:中村勝胤】