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雲棲志

提供: 新纂浄土宗大辞典

うんせいし/雲棲志

一〇巻。民国・項士元(一八八七—一九五九)撰。民国二三年(一九三四)新光印書館刊。門人から蓮宗の八祖と仰がれた袾宏しゅこう浄土仏道場、浙江省杭州市にある五云山雲棲寺の最初の寺志。『雲棲法彙』などには見られない内容を多く収録し、それらは厳密な考証の上で加えたものであると凡例に示されている。巻首には、袾宏像、雲棲山図、雲棲寺図などを収録。首章の「沿革」では、山、寺の興廃を述べ、つづいて山水、梵刹、勝蹟、塔墓、古物、規制、禅徳、名賢、物産、芸文、寺産、志余の章を設けて述べられている。


【所収】『中国仏寺志叢刊』七五(江蘇広陵古籍刻印社、一九九六)


【参照項目】➡袾宏


【執筆者:林鳴宇】