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重願寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

じゅうがんじ/重願寺

東京都江東区猿江。不虚山当知院。東京教区№二三六。天正一八年(一五九〇)千葉邦胤の娘、不虚大禅尼により日本橋郡代屋敷に草創、寛永六年(一六二九)本蓮社願誉是哲によって開山、当知院不虚山重願寺と称した。その後、寛文元年(一六六一)六世綱誉溥達のときに移転、さらに、寛政七年(一七九五)一〇世実誉宝観のときに、現在地に移転した。その後、関東大震災、東京大空襲で被災している。本堂内の本尊阿弥陀如来は、曽我兄弟ゆかりの尊像として伝承している。その他、奈良薬師寺との縁で建立された「みまもり観音」と山門がある。


【資料】『蓮門精舎旧詞』二〇(続浄一八)


【執筆者:大谷亮雄】