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釈迦断食像

提供: 新纂浄土宗大辞典

しゃかだんじきぞう/釈迦断食像

釈迦像の一つ。釈迦苦行像ともいう。修行の最終段階の断食行か、成道後の不食不動の禅定状態か、現存例はどちらかの表現と考えられるが、不明な例が多い。ガンダーラの仏伝パネルでは時間順に場面が並ぶ場合はほとんど前者の表現で、後期には単独像として後者が好まれ、タフテバヒー出土品(ペシャワール博物館蔵)などがある。一方中央アジアのキジル石窟第七六窟(孔雀洞)の画像(ベルリン・インド美術館蔵)は、付図のシクリ出土でラホール博物館蔵品と表現が酷似し、両者の年代は近い。【図版】巻末付録


【参照項目】➡釈迦像


【執筆者:桑山正進】